エロゲー 夏ノ雨 ひなこss『洋子さん』

夏ノ雨 ひなこss「洋子さん」
説明
洋子さんにからかわれるひなこ



洋子さん。

お父さんの新しい恋人。

この言い方はなんか好きじゃないけど。

洋子さんはたまにわたしの家に来る。

お父さんにご飯を作りに。

わたしはしばらく、洋子さんのことがあまり好きじゃなかった。

「今日洋子さんくるから」

そう連絡があると、逃げるようにソウくんの家に行っていた。

それでも、会話をまったくしないでいるわけじゃない。

露骨に避けているわけではなかったから、自然と顔を合わせることもある。

そういうときに、すこしずつ会話をする。

すこしずつ分かってきた洋子さんは普通のおとなだった。

恋愛経験が豊富らしい。

いつ話したのかは覚えて無いけど、洋子さんにはソウくんのこと、知られてた。


「冗談抜きにね、一度、押し倒しちゃえばいいのよ。こう、エイヤって」

「ダメだよ……怪我したらいけないし」

「柔らかいところに押し倒しなさい」

「それならだいじょうぶかな……」

「あのねえ……普通他のことを心配するでしょう。嫌がられたらどうしよう、とか」

洋子さんはいろいろ教えてくれる。

「ほら、ソファ、あるでしょ。それともベッド?はい今、たった今ひなこちゃんソウくんを押し倒しました」

「ええっ!?」

「ほら、ひなこちゃんはどうする?ソウくんの顔がこっち向くよ」

「えっと……えと」

「はい向いた。びっくりした顔してる。顔、凄く近いよ。鼻息がかかるくらい。ちょっと動いたらキスできちゃう。まつげの数も数えられそう。……ソウくんの口が開きます。塞がないの?ひなこちゃんの口でさあ」

洋子さんはなんというか……大人の女性だ。

「…………はい時間切れ。ソウくん言います。「ひな姉……なにすんだよ?」」

「えっとえっと……ごめんね?」

「あーあーあーー。ゲームオーバーだ。バットエンド直行」

洋子さんは大げさに頭を抱えた。

「ばっとえんどちょっこう?」

洋子さんは大人だから、わたしの知らない言葉を沢山知っている。


暗転