PULLTOP新作『この大空に、翼をひろげて』プレビュー
PULLTOP新作『この大空に、翼をひろげて』プレビュー
エロスケでやれって話なんですが折角なのでこちらで。
PULLTOPの新作『この大空に、翼をひろげて』の発売前ああだこうだ論になります。
『夏ノ雨』で一躍注目を浴びたシナリオライター、紺野アスタ先生の新作ということで楽しみにしている一本です。
どのくらい楽しみかというと紺野アスタの走馬灯日記(仮)で新作予告があった11/30、手帳に大きく「予約!」と書き込んだくらいに……。
今回は紺野アスタ先生について少し触れます。
ベタ褒めにはなりませんでしたがそこは素人のタワゴトと言うことでよろしくお願いします。
エロゲー 夏ノ雨 ひなこss『パーフェクトクライム』
夏ノ雨 ひなこss『パーフェクトクライム』
説明:共通ルート
ちょっと理香子と仲良くなるひなこさん
ごくり――。
相棒の唾を呑む音に、伊東ひなこは顔を上げた。
一瞬交錯した二つの視線は直ぐに机の上、同じ”ブツ”へと戻っていった。
「理香子ちゃん……やっぱり駄目だよこんなの」
「黙って」
瀬川理香子は静かな、しかし刺す様に鋭い声でひなこを制する。
「早くしないと、あいつが戻ってくるわ。そうしたらお仕舞いよ私達。一巻の終わり」
「でも……」
「静かに。いい、今は議論している時間は無いの。やるか、やらないか。二つにひとつよ」
「うん……」
「今やらなかったら、もう諦めるしかないわ。警戒は厳重を極めているの。ここへ辿りつくまでに私達が払った犠牲を忘れたの?」
「ううん……」
「なら分かるわよね。今すべきことが」
「理香子ちゃん、わたしの代わりに……」
「いいえ。それはあなたの仕事よ。初めに言い出したのはあなたなんだから」
エロゲー 夏ノ雨 翠ss『予感』
夏ノ雨 翠ss『予感』
説明:ひなこルート、二人の関係に一段落ついた頃。
翠ちゃんの憂鬱、かーらーの。
ひなこss『こころ』も一緒にどうぞ
溜息を吐いた数だけ逃げていく。
よく聞くフレーズ。
でもこれって、ある日誰かが言い出したまま何となくで膾炙した言葉なんじゃないかな。
語感の良さより他に、意味なんて無いんじゃないかな。
賢しげに大人の生き方を語る為だけの、何も語っていない言葉なんじゃないかな。
”人生ってそんなものよ”みたいな。
「はぁ……」
そんなことを考えていました。
バイト上がりで少し疲れているからでしょうか。
ほら、体の疲れは心の疲れって……これも誰かが言った言葉なんでしょうけど。
最近、なんだかしっくり行かないのです。
ちょっとイライラするというか、自分でも明瞭に解ってはいないのですが、そう、悩める十代……みたいな。
ちょっとした、本当にちょっとした悩み事があるのでした。それも……。
「粘膜感染ってなんかエロイよな。あと口腔とか」
「はぁ……」
こんな人のせいで悩んでいるのです。
それも悩みの一つ……ああ、なんだか沸々と……そう。こいつがこんな風だからイケナイんです。そうに決まっています。
「溜息ばっか吐いてると幸せが逃げてくんだぞ」
「はぁ……」
「……おい翠、お前聞いてないな?今なに話してたか覚えてねーだろ」
「覚えてるよ、中身のない話」
ほんのちっぽけな悩みなんです。
あたしにとってもきっと大したことじゃないのです。
それなのにやる事なす事全部その小さな悩みにかき乱されてしまって、それがまたあたしの気にいらないのです。
ほんのちっぽけな不満なんです。
それも、欲求不満なんていうほどのことでもないのです。
ちょっと気に入らないなぁ、くらいのもので、だって自慢じゃないですがあたしは友達が多いほうです。
目の前でドリンクバーのソーダをかき混ぜているこのアホな人と違って。
「はぁ……」
あたしには今ちょっとだけ、悩みがあります。
言葉にするとなんだか悔しくなるんですけど、溜息に乗せて言ってしまうと。
その……。
桜井が最近遊んでくれない……ひな先輩と付き合ってから。さみしい。